外壁塗装は仕上がった後では品質が分からない
外壁塗装には色んな行程がある
外壁塗装は実に様々な工程を経て行われます。それぞれにきちんと目的があるので、どれかひとつが欠けても品質に影響が出ますが、仕上がった後に見ても、必要な工程全てが行われたのかどうかの確認は難しいものです。
そのために、見積もりを取る時点でどのような作業工程があるのかをチェックする必要があります。単に費用が安いからと業者を決めてしまうと、耐久性が低くなってしまったり、あるいは水漏れを起こすようなことにもつながりかねません。
塗装の前に必要な作業について
外壁塗装には壁の見た目を綺麗にする目的と、風雨から守る実用面での目的があります。実用面での性能は塗料の品質に左右されますが、作業工程をきちんと踏むことで耐久性を確保することができます。まず古い塗装をしっかりと落とすことが大事です。少しでも残ってしまうと、その上に塗った塗料が剥がれ落ちてしまいます。
この作業をいいかげんに行う業者がありますので、費用が安いところは注意する必要があります。コストを抑えるために技術の低い職人に作業を任せる場合があるため、この下準備をしっかりと行うことができる業者を選ぶことが大切です。
これは見積もりでの人件費をチェックすることで、大体の目安をつけることができます。人件費を安くしている業者は、経験の浅い職人を使っている可能性が高いと言えます。
外壁塗装における注意点を知っておくこと
外壁塗装は何度も塗り重ねるのが鉄則
外壁塗装は一度だけ塗料を塗って終わりではなく、何度か重ね塗りをするのが鉄則です。この工程を削減してしまうと、耐久性が落ちてしまいます。まず下地塗りとして防水処理を行います。この作業を行うことで、外壁を雨の侵入から守ることができます。防水処理をきちんと行っておかないと、建物に雨が入りこみ様々な弊害を生むようになります。
まず建物の躯体そのものを傷めるために寿命を縮めることになります。また室内に雨が入り込むと、湿気によりカビが発生します。カビが発生すると壁紙を全て張り替える必要がありますし、健康にも影響を及ぼします。
高級な塗料ほど職人の技術が必要になる
外壁塗装で使う塗料には様々な種類がありますが、高品質なものほど耐久性が高くなります。塗装の頻度が高くなると、その度に足場を組んだり職人の工賃が必要になるといった費用が発生します。つまり、耐久性が高いほどに建物のメンテナンス費用を抑えることができるというわけです。
けれどもそのような高品質の塗料というのは、塗装が難しいという特性も持ちます。技術がなければ塗りにくいので、水で薄めて塗装されるようになります。けれども水で薄めてしまうと、せっかくの性能も薄れてしまいます。つまり高品質な塗料を使うためには、腕の良い職人も必要になると言えます。そのために人件費もそれなりに必要になることを知っておきましょう。
塗料会社によっては、そのような高品質の塗料を扱うために講習を行うところもあります。その講習を受けた塗装会社でなければ、扱うことを許可しないというわけです。これは適切に塗装をしないことで本来得られるはずの性能が得られないという事態が起きることを回避するためでもあります。
そこで外壁塗装を頼む場合、塗料だけは高品質なものを使いながらも人件費を削減するような見積もりを依頼することは避ける必要があります。また品質の低い塗料を使う場合には、塗り直しのサイクルを短くして建物へのダメージが生じないようにすることも必要です。
躯体そのものが傷んでしまうと、いくら塗装をしても建物の寿命は延びないからです。このような点を頭に入れて業者を選び、適切な作業を行ってもらう必要があります。

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