環境との調和を意識する
荒野に立つ一軒家でもない限り、外壁塗装の色選びでは必ず周辺の住宅とのバランスが問われます。どんなに素晴らしく見える色でも調和を乱すような色を選んでしまうと周辺環境とのバランスが取れず一件だけポツンと浮いてしまいます。
落ち着いた住宅が立ち並ぶ住宅街なのに一件だけ真っ赤な外壁塗装をした派手な家があったら道行く人はどう思うでしょうか?
人の意見を気にせず自分の好きな色を選ぶというのもひとつの方法ですが、その家で長く暮らしていくことを考えると周辺住民との関係や近所付き合いを無視して色を選ぶわけにはいきません。何も嫌いな色を選ぶ必要はありませんが、好きな色だからといって何も考えずに色を決めるのはリスクが伴います。
条例や地域ルールを確認
エリアによっては景観保護や町並み保存を目的とした条例や地域のルールで外壁の色に関する決まりが設けられています。特に歴史ある伝統的な地区では外壁塗装を含む家の外観について細かい規定が設けられているケースが多く、気に入った色があってもルールによって外壁塗装に使えない可能性があります。
町並みは便利なサンプル
外壁塗装の色を選ぶサンプルとして周辺の住宅を見て回りましょう。普段は意識して外壁を見る機会などほとんどありませんが、意識して町並みを眺めているといろいろな外壁があることに気きます。無個性に見えるベージュやホワイト系の色でも微妙な色合いの違いや雰囲気の差などがあり、ちょっと色味が違うだけで家のイメージが大きく変わることがわかるでしょう。
実際の家で外壁の色を確かめてみることで初めて分かることもたくさんあります。街で見かけるすべての住宅が外壁のサンプルとして使えるので、いろいろな外壁を見て色のイメージや雰囲気をつかんでおきましょう。
プロに相談するのが一番確実
外壁塗装の色選びで一番確実で頼りになるのがプロのアドバイスです。外壁塗装を依頼する業者を決めたら積極的に色選びについて相談しましょう。業者は外壁塗装のプロとして培った豊富な経験と知識を元に色についても熱心にアドバイスしてくれます。
オススメの色や最近の流行についてと言った基本的な知識だけでなく塗料ごとの費用や高機能な塗料についてなどより役立つ知識も吸収できます。
業者のオススメは断っても構わない
業者がオススメしてくる塗料を断って別の色を選んでも全く問題ありません。業者がオススメしてくるのは色合いや日陽などを総合的に考慮してバランスがとれた塗料ですが、依頼主として気に入った塗料があればオススメ以外の塗料を指定しても問題なく外壁塗装工事を行えます。
業者によっては大量に仕入れて余っている塗料を顧客にそうと知らせずにオススメ塗料として押してくるケースがあります。費用を安くするなどメリットがあるならまだしも、特にメリットもないのに特定の塗料のみを強力にプッシュしてくる業者には注意が必要です。
信頼に欠ける業者は塗料以外の費用も自分たちに有利に見積もっている可能性があります。費用面で信頼できないと感じたら一旦契約を白紙にして別の業者を探しましょう。
実物を見てチェック
外壁塗装の色選びではイメージと仕上がりのズレに注意が必要です。カラーパターンなどの紙資料だけではイメージがつかみにくいので、できるだけ実物を見てチェックしましょう。外壁工事業者や建材メーカー、塗料メーカーのショールームや展示場があるなら積極的に足を運んで実物を自分の目で確認して色を確かめてください。
大型のホームセンターなど業者向けの外壁塗装用塗料を扱っている店にもサンプルや見本品が展示されていることがあります。
外壁のように大きな面積に塗料を塗ると小さな資料で見たときとは印象がガラリと変わります。魅力的な色を発見することもあればいいと思っていた色の欠点に気づくこともあるのでできるかぎり実物を見て判断してください。

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